太陽光発電について・・その2

さて前回の続きです。
まず、はじめにお断りしておきますが、私は太陽光発電の普及を反対しているものではありません。むしろ喜ぶべきことだと思っています。
 ただ、今の普及の有り様が、果たして、良いのか?悪いのか?疑問を感じているだけなのです。
  ご存知のように、今の太陽発電の装置であるソーラパネルの発電材料の主流としてシリコンが使われています。ネットで調べた知識によれば、このシリコン10グラムつくるのに電力が約3kw必要だとのこと。1w発電する太陽電池を作るのにシリコン樹脂が10g必要だとか。書かれてありました。ということは、このシリコンをつくるのに、太陽光発電だと3000時間かかるということです。ですから、この太陽光発電の設備をつくるために大変な量の電力が必要だということをお考えいただきたいと思います。
 ちなみに、1kw当たりの発電単価を比べますと、火力発電などは4~5円程度、原子力発電はその倍ぐらいとのことです。太陽光発電だと火力の10倍以上の発電単価になるというようなことが書かれていました。
 この太陽光発電は、最初から「エコ発電」なわけではないのです。どちらかというと、大量な化石エネルギーを使った装置であるけれども、いまのところ今後減価償却していくうちに「自然エネルギーによるエコ発電の可能性をもつ」装置だと考えてはいかがでしょうか。
 ですから、国家的な規模の見地からすれば、当然今は、この太陽光発電装置に多大なエネルギーを費やしているわけで、エコといえるまでには多大な時間がかかるのではと推測される訳です。
ところで、私の家の11年間の発電量の記録を前回お知らせいたしましたが,5.44kw/h(電池モジュール40枚)の発電装置で年間やっと5000kwの発電量なわけです。
これを、電力料金に換算しますと25円と考えて*5000kw=125,000円なわけです。これで、11年間を計算しても、1,375,000円です。
補助を受けて、実質かかった金額を2,500,000円としても単純に20年間かかる計算です。
しかもこれは普通の家庭の2倍の装置を使っての総額です。また、最近は発電量も衰えていますので更に計算通りにはいかないと思われます。
今の時点でこの太陽光発電装置が「数年で元が取れる!」などという地域は、一年中晴れていて、日本では太平洋側の雨の少ない地域で、かろうじて可能なのかな、と思えるぐらい少ないのではないでしょうか?
ですから、「やめときなさい!お金を浮かそうとするなら!」。というわけは、このことのアドバイスだとご理解ください。現時点で「元をとる!」のはまだまだ早いし、特にこの山陰地方では、「お金が浮く!」などというのは論外の話と思われます。
私は11年前、この装置を設置するにあたり、不十分ながらこのことを予測したうえで、この太陽光発電装置を設置したつもりです。ですから、太陽光に限らず、風力等の自然エネルギーによる将来の発電能力の進化に期待して、この装置を導入しました。さらにカッコつけるならば、節電意識の高揚のためかもしれませんね。大きなエネルギーを消費する様々な電気装置を付けておいて何をいまさらとお思いでしょうが、だからこそ、我が家の電力の消費量に驚いたのも事実なのですから。
ちなみに、今回プライベートな当家の11年間の電力消費と発電の記録を掲載いたします。
    年間支払金額 総電力買取量  年自家発電量 年自家発使用量 年間売電量 
H11~12  475,583円  18,735kw    3,231kw    2,667kw  1,033kw
H12~13  448,435円  24,762kw    5,087kw    4,018kw  1,069kw
H13~14  461,872円  24,275kw    5,115kw    4,124kw   991kw
H14~15  491,744円  27,561kw    4,786kw    3,960kw   826kw
H15~16  446,590円  25,934kw    4,268kw    3,531kw   737kw
H16~17  414,803円  24,259kw    4,816kw    3,799kw  1,037kw
H17~18  429,320円  25,939kw    4,457kw    3,634kw   823kw
H18~19  433,545円  25,934kw    4,314kw    3,673kw   641kw
H19~20  383,828円  22,900kw    4,377kw    3,595kw   782kw
H20~21  409,760円  23,215kw    4,003kw    3,329kw   674kw
H12~13  365,107円  20,085kw    3,628kw    3,036kw   592kw
以上から、11年間での関西電力への余剰電力の売電量は 9,205kwということになります。
売値kw当たり25円としますと、25*9,205=230,125円ということになります。1年平均で20,920円ということですね。月だと1,743円売っている計算ですね。(最近は売値が倍になりましたのでもう少しアップしていると思います・・)
次回に続きます。

うれし、かなし・・太陽光発電の普及と今後の行方を考える。


-太陽光発電の普及と商売のあり方について考える。-
昨年から、また太陽光発電に対する国費を使った補助制度が復活しています。経済産業省が1kw当たりの発電設備に対して7万円の補助をするということや、自治体が補助したり、電力会社がこれまでの約2倍の料金で発電された余剰電力を買い取るというシステムが登場したりで、太陽光発電に非常に有利な状況が生まれています。

私が岸下建設(株)で、自宅を新築した折に、屋根に太陽光発電設備を設置したのが、今から11年前のことです。
今その当時の記憶が定かではないので、会社にあるわずかな資料を見てみると、当時のシャープの住宅用発電システムの京都支店からの見積もりで、5.44kw/h(電池モジュール40枚)で消費税込5,667,963円となっていました。そして、このときの補助金の額が340,000円*5.44kw*1.05=1,942,080円という算出根拠の数字が残っていました。
当時、私は太陽エネルギー発電に興味を持ち、エコという視点から、様々なエネルギー発電を志向してみようとする一環として、このソーラーパネル設置を決断したのです。
当然設置にあたり、大阪や和歌山にあるシャープの生産施設や研修施設を訪れ、設置の問題点や設置方法等を職人さんとともに学んできました。そして、その学んだ職人さんたちと屋根に上り、初めて設置したのが、私の自宅のソーラー設備というわけです。
当時の私の家の設備は、新築のコロニアルタイプの屋根材のため、設置は比較的処理しやすく、雨漏りや積雪に対しても大丈夫だろうということで納得して設置いたしました。
ただ、設置後まで、積雪時の雪の落下状態については予測できませんでした。
当時から、中古住宅の屋根や瓦屋根対応の資材や工事方法も勉強しましたが、古い屋根の雨漏り対策に対して、若干の不安がありました。
40枚のパネルの設置や通産省からの補助金をもらうために、パネル1枚1枚の番号の確認と写真撮影、設置現場の撮影など、様々な勉強をさせていただきました。補助金は、モニーターとしての報告もしなければならないため、毎月どのくらいの発電量があり、どのくらい売電したのかなどを、補助機関に2~3年ほど報告をしていたと思います。
もちろん発電の量にも驚かされます。私の家は自慢ではありませんが、周囲に障害物のない高台にありまして、屋根も南向きで太陽光発電にベストな屋根の形態でありましたが、12月~3月の時期に関しては、とても満足できるような数字にはなりません。

山陰地方特有の空の状態は、12~3月頃までの太陽の光の状態といえば、太平洋側の半分の日射量しかないのではと思われます。
 これまで、私はいろいろな方々から、この太陽光発電設備の費用や維持や売電について様々な問い合わせを受けておりますが、その都度自分なりに商売を抜きにしてお答えしていることがあります。それは、この太陽光発電を簡単には進めないことです。「やめときなさい!お金を浮かそうとするなら!」です。
その答えを、様々な事実関係や中味を踏まえて何回かに分けて検証し、ご判断していただきたいと思います。

 
今回は、我が家がこの11年間で、どのくらい発電をしたのかをお知らせします。
1999年3月発電開始。
1999年(3月~翌年2月)の発電量   3231kw
2000年(3月~翌年2月)の発電量   5087kw
2001年(3月~翌年2月)の発電量   5115kw
2002年(3月~翌年2月)の発電量   4786kw
2003年(3月~翌年2月)の発電量   4268kw
2004年(3月~翌年2月)の発電量   4816kw
2005年(3月~翌年2月)の発電量   4457kw
2006年(3月~翌年2月)の発電量   4314kw
2007年(3月~翌年2月)の発電量   4377kw
2008年(3月~翌年2月)の発電量   4003kw
2009年(3月~翌年2月)の発電量   3628kw
                 
以上この11年間で、約48000kwの発電をしていることになります。
 最初に40枚のパネルと書きましたが、普通の家庭の屋根の2倍のパネルおよび設置規模だと思いますが、これで約1年間に5000kwぐらいの発電ということになります。ただし、10年経つうちに、汚れや劣化が始まっているのでしょう。この数年は、4000kw前後にまで落ちています。
 皆さんはどうご判断いただきますでしょうか?
このお話は次回に続きます。お楽しみに!

京都・貴船川床料理!体験記!

先日の連休4日間の最終日の5月7日。前日までの3日間を、家の草取りや掃除に没頭していたご褒美に、東京に帰る義姉を送りがてら、美山町・鞍馬を抜けて貴船まで川床料理を食べに行ってまいりました。初めての貴重な体験でした。

京都へ向かう途中の美山町での古民家風景です。昨年もここで写真を撮りました。

鞍馬に向かう途中の風景です。京都市内にもこんなところがあるのです。峠にはまだ山桜が満開でした。
それでは川床料理の動画をどうぞ!

久しぶりの投稿です!5月7日のKBS京都ラジオ注目!


五月の大型連休です。例年なら、今頃山スキーで真っ黒に焼けているところですが、今回は、連日、家での作業で明け暮れました。1日目は、冬の薪ストーブ用の薪作り、2日目は畑の草刈り、3日目は庭の片づけです。4日目にやっと、京都の貴船まで川床料理を食べに行ってきました。この様子は、明日動画にしたいと思います。
ところで、この5月。福知山の茅ノ台にニュー蔵漆の住宅が完成します。その風景は、都会の方々には想像できない住宅風景かもしれません。しかし、私たちは、あえてこの地に住宅を計画したのです。高台の一等地。パノラマのように周りが見渡せるこの地に、ニュー蔵漆として、新たなオリジナル住宅を企画したのです。
来る5月7日のお昼前に、ラジオですが、KBS京都が、この住宅についての電話取材をしてくださいます。テーマは、「地盤減震システム」についてです。関西で初めてというこの減震住宅を取り上げていただきます。映像ではないのがチョッと物足りないのですが、私が電話口で応対します。興味のある方は、7日の11時30分から12時の間だけKBS京都をお聞きになってください。

寒空の社内バーベキュー!

一週間おくれの花見を土曜日に実施しようと週初めから計画していましたが、この日もまた寒い風が吹くあいにくのバーベキュー日和となってしまいました。
時折、にわか雨も予測されたため、テントも用意し少し早い時間から炭火を用意し、焼き肉を始めたのですが、食べ終わってもみんな火の回りから離れようとしません。足元には炭火を入れた火鉢をおき、外での宴を楽しもうとしたのですが、夕闇とともに、家に入ることを決断したのですが、あっけなくテントを撤収し、短い花見の宴となってしまいました。

たまには、こんな動画もいかがですか?!

この動画は3年前の夏(2008年ではなく2007年です)に、上海で見たオートバイの雑技です。とても人間技とは思えない素晴らしい曲芸です。
題して「すごいやつら!」しばしご覧ください。

一度当社のモデルハウスへ!今度は音入りで紹介します!


桜も葉桜となり、ようやくすがすがしい気候を迎えようとしております。先日は勅使の裏山でのタケノコ掘りをご紹介しましたが、今回動画編集にて当社の古民家再生のモデルハウスの内部を詳しくご紹介いたします。興味あるお方はぜひ一度当社のモデルハウスを訪れて見てください。土・日曜日は営業部の職員も常駐しております。平日も当社本社にご連絡いただきましたら、いつでも対応させていただきます。ぜひお立ち寄りください。

一人でタケノコ掘り

当社の古民家再生モデルハウスがある勅使の裏山にタケノコ掘りに行ってきました。今年はいつまでも寒く、タケノコが生えてくるのも例年より遅いようです。山に入るとシカやイノシシが掘り起こした跡がいっぱいありました。それでもたくさんのタケノコが取れました。一人で撮った動画は難しかったのですが、編集してみました。

今回は住宅の再生のための人力解体の動画です!

これまで何度か、お知らせしていました―150年以上の歴史を持つ住宅を、人力解体し再び同じ形で現代にマッチした住宅として再現するというプロジェクト―の始まりの部分を動画で表現しています。もっと多くの場面があるのですが、短くまとめました。それでも8分の長さになってしまいました。最後まで見てください。

家を曳く道具! 動画にて公開


先日お伝えした「蔵」を移動させる様子を動画で編集してみました。北近畿のほうでは「メンヨー」と言っていますが、作業をする方々の高齢化が進んでいます。
今回作業されている方は女性もおられますが、とても元気なおばちゃんでした。その様子をご覧ください。

すばらしい今年の桜!

今年3月末。桜のつぼみがふくらんだ頃に雪が降りました。そのせいか、今年は桜がやけに美しい!雪の桜も素晴らしかった。桜吹雪も素晴らしい。そんな桜を動画にまとめました。
散る桜 残る桜も 散る桜