「蔵」を「みそ工場」に改造!

久しぶりのブログです。先日来、新築住宅のご披露目イベントをやっていますが、当社の場合、古民家再生というイメージが強すぎるのか、茅の台の新築住宅「ニュー蔵漆」も古民家再生住宅だと思われている方がたくさんいます。確かに、古材を再生加工して使っておりますが、建物自体は全て新品です。
さて、こちらは再び古民家再生のお話です。今回は「蔵」です。数年後には朽ちてしまうことも予測された「蔵」を、施主様の奥さまが「みそ工場に」とご希望され、先月から工事を着工しています。梅雨明けと同時に完成予定です。再生の様子をご紹介します。

着工前の蔵の様子から



この蔵の1階を構造材を残して全て撤去します。


いよいよみそ工場へのステップです!



2階はそのまま残しています。

もうすぐ「みそ工場」の完成です!

ツバメ!・・・旅立ち!・・・

昨日の夜、家に帰りツバメの巣を覗いてみると、動く気配がありませんでした。今朝改めて巣を覗いてみますと、旅だったあとでした。
5月末の巣作りから40日目くらいです。卵からのふ化からわずか2週間余りでの旅立ちです。
みるみる大きくなる姿にも驚かされますが、たった2週間で空を飛べるようになるなんてすごいですね!野生の素晴らしさに驚かされます。
生まれたツバメはまた生まれた場所に巣をつくるそうですが、今から待ち遠しいような、また巣をつくられるのかと思うと、ちょっと困る気持ちと複雑な心境ですね。こちらが指定した場所に作ってくれるのならありがたいのですが、そうはしてくれませんしね。
来年の春までの宿題です。これから坪庭の掃除が始まります。巣のある内部と外部を遮断していた竹の株もそろそろ切りそろえたいと思っています。

茅の台・・地盤減震のビイック社も感心の建物!・・

7月3日4日と、茅の台にて当社御招待客様と地元の皆様向けに、当社現代民家「蔵漆・クラシック」のお披露目イベントを開催いたしました。
まだ、一般の方々にはお知らせしていなかったので御来場は少ないのではと考えておりました。加えて3日は一日中大雨の天気。それでも多くのお客様に御来場いただきました。
今回、「地盤減震」という対地震対策基礎の導入という、西日本初の取組と言うこともあり、東京のビイック株式会社本部と大阪の支社からも応援部隊が来て花を添えてくれております。
昔の伝統溝法の知恵を応用したようにも思えるこの地盤減震、シンプルでしかも他の地震対策に比べ低価格。目をつける業者がいないのが不思議です。一度現場を見ていただきたいものです。
7月10.11日と17~19日がいよいよ本番です。当社のチラシにご期待下さい!




暑い一日の熱いストーブ実演会?!

昨日、薪ストーブの世界では、日本でも屈指の輸入販売元の株式会社グランビルの長谷川社長のご招待をいただき、営業本部のある三重県の桑名市まで当社の薪ストーブアドバイザー!?の山本部長と新しい薪ストーブ商品のお披露目会に行ってまいりました。
この日は、道中も梅雨の晴れ間がのぞき、桑名市はNHKのニュースにもとりあがられるほどの気温35度以上の猛暑日、薪ストーブの火入れをやるには最も・・・な日となりました。
グランビルの長谷川社長とは、同じ所属する日本民家再生協会JMRAを通じて親しくさせていただき、今後の薪ストーブの普及にも多いにご尽力いただける方として、お付き合いいただいております。
今回はグランビル社が、特に力を入れてご紹介するイギリス製のESSE200(日本名/brighton:ブライトン)という低価格でコンパクトな薪ストーブの紹介を中心とするものでした。このESSE200という製品は、針葉樹の木々が燃やせるという(鋳物ストーブの多くは広葉樹の木々しか燃やせない)利点があるうえ、シンプルで比較的軽量で狭い室内でも設置できるという感じがいたしました。
グランビル社は、このエッセ社の他にカナダのハンプトン社、フランスのゴダン社、ヨツール、ダッチウエストほか数々の薪ストーブ、クッキングストーブを扱っており、非常に勉強になるお披露目会でした。熱い一日の熱い実演会となりました。
挨拶に立つグランビル社長谷川社長様

商品の数々



こちらは古い蔵を利用したガレージです。


グランビルの播磨営業所でした。

火鉢で水稲栽培!


このブログで何度か紹介しています古火鉢での「水稲栽培」火鉢田圃に田植えをして1か月が過ぎました。稲は予想以上にすくすくと成長しています。このままでは、茎の成長しすぎで稲穂ができるか心配です。皆さんも一度挑戦してみてください。

ツバメの巣・・ひな誕生!

ツバメに占領された我が家の坪庭も、少しにぎやかになってきました。先日ヒナが誕生したことを確認することができました。久しぶりの動画をお届けします。次は、火鉢に植えた稲の動画をお届けします。お楽しみに!

当社に眠る古財・・・ガラクタ?・・その4

さて、当社の倉庫に眠るガラクタ紹介も最終章です。
実は私も3年前に、古材を扱う関係から京都府公安委員会より古物商の許可を取っています。正確には道具商 蔵漆・吉井幸男といいます。


それでは、当社の倉庫の中でも特にガラクタと思われる品をご紹介しましょう。


古民家に行くと必ずお目にかかる火鉢です。様々な形や材質があります。

昔の暖房器具は火鉢だけではありません。このようなアンカを入れる小さな炬燵もあります。


結構多いのが食器類なのですが、その中でも徳利も多いですね。
次に御紹介するのは、全くのガラクタなのですが、大阪でも1,2位を争ったといわれる女将が経営されていたお店の看板です。大阪市内の現場まで行き、もらってまいりました。



お櫃などすべて女将のお店にあった品々です。

昔の灰皿・煙草盆です。

次に紹介するのは、「懸魚」・ゲギョといいます。家の屋根・切り妻や入母屋などの破風に取り付けて棟木や桁の木口を隠す装飾品です。今では、神社仏閣や田舎の大きな家でしか見られなくなりました。




襖の金物です。このような、昔の職人さんの手による細々としたものがたくさん残っています。もう二度と作っていただけないものがたくさんあります。残念ながら、今ではただのガラクタになってしまいましたが・・・・・
以上、これまでにご紹介したガラクタの数々を8月の地蔵盆の日に、ガラクタ市で処分しようと計画中です。おたのしみに!

エコポイントも付く最近のエアコン!本当に電気代がお得になるのかな?・・

私が入会している森林文化協会の「グリーン・パワー」という機関誌の中にこんな記事が載っていました。
「エアコン、1日18時間使用の過大想定 ホントの電気代はずっと安い」と題して、―実際の家庭で使用するエアコンの電気代は新しいエアコンに変えてもそれほど変わらない―という内容の記事です。
最近、新エネルギー・産業技術総合研究所(NEDO)と産業技術総合研究所が実施したエアコンの使用実態の調査によれば、冷房では、北海道が1.6か月、沖縄が4.2か月など全国平均で2.5か月使われており、週のうち4~5日使用。1日平均で平日4.5時間、休日5.6時間。というのが平均的な使用実態とのことでした。
日本平均と同じような関東地域を例にとると「冷房に年間325時間、暖房に190時間、計515時間使用」が平均の数字とのこと。「1日5時間。主に夕方から夜に使用」というのが主な使用パターンのようです。
ところが、これまで日本工業規格(JIS)で決まっている想定時間では、基準都市の東京の例で「冷房は6月2日から9月21日までの112日間。暖房は10月28日から4月14日までの169日間。この間毎日6~24時まで18時間、外気温度が24度以上で冷房運転、16度以下で暖房運転」を想定しているのだとか。つまり冷房は年間1430時間(1日12.8時間)、暖房は2889時間(1日17.1時間)も使うことを想定しているというのです。JISの想定は、計4319時間という、実に今回調査結果の8倍以上もの使用時間なのです。
今のエアコンは機種ごとに標準電気代が表示されており、JISの時間を前提に計算されているとのことでした。
「省エネが進んでおり、電気代は10年前の半分」といわれますが、実際の使用時間が8分の1の実態ということになれば、実際の電気代についてそれほど深刻な問題とならないような気がします。
実際海外のエアコンは、日本ほど「高性能で高価な」ものは作っていないそうです。事実韓国や中国企業の安い製品が、日本のディスカウントショップ等で出回っています。
今回の調査から、「日本に高性能エアコンはいらないのでは」という意見もあるそうです。短時間の使用なのだから、少々効率は落ちてもいいから、小さく、温室効果の大きい冷媒フロンの量が少なく、値段も安い機種にすべだとか。
今の日本のエアコン実態からすれば、・・省エネ効果とか・電気代が安くなる・・とかは、少し過剰過ぎるようですね。エアコンは小さめで十分。狭いマンションには、一つあって、それで全体を冷やすのが効率的。ある研究者いわく「エアコンでは・・大は小を兼ねる・・という言葉は不要。小さいほうがいい」とのことです。
蒸し暑い梅雨が続いています。安いエアコンを上手に使って、この不快な季節を乗り切りたいものです。

当社に眠る古財…ガラクタ・・その3

当社の倉庫には、ただのガラクタと思える品がたくさん眠っています。興味がある人たちには楽しい品々なのでしょうが、興味がない人にとってはゴミなのです。
そんなゴミともいえる品々をご紹介します。夏の地蔵盆のガラクタ市イベントでは是非興味ある人たちの手に渡ることができればと思っています。
まずは、道具類です。こんな大鋸も残っています。

斧もあります。

次の道具類は秤です。まずは小さな秤、160匁(600g)まで計れます。材質は黒タンのようです。

次は20貫(75kg)まで計れる秤です。


次はなんと500kgまで計れる秤です。
こちらは升なのか?何なのか?・・・・でした。

当社に眠る古財?・・これも骨董なの?

前回に引き続き、今回は当社の倉庫に眠る古財の一部をご紹介します。今回は、木製建具の中でも結構人気のある格子戸をご紹介しています。珍しい欄間も沢山ありますが、その中でも特に珍しいものを数点ご紹介しています。
木製建具については、ご紹介すればきりがありません。それぞれサイズが違いますので中々再使用するのは難しいのですが、出来れば更に一工夫して再生させてあげたいですね。昔の職人さんとの融合の作品。楽しみです・・・

ツバメの巣。その後!・・・

我が家の坪庭がツバメに占領されてはや2週間がたちました。彼ら夫婦はせっせと巣作りを続け、どうやら5~6個の卵を産みました。今は交替で卵を温め続けています。
もう、数日経つと雛が孵るような気がします。おたのしみに!

古材=古財・・骨董品とは?!当社にある古家具は?!


昨日から、「骨董」?品の再利用をご紹介しているわけですが、何回かに分けて当社の倉庫や事務所に眠っている「骨董」の数々をご紹介したいと思います。その前にまず、私が紹介するものが果たして「骨董」といえるのかどうかです。
ここで、骨董品をフリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」で調べてみました。
骨董品(こっとうひん)とは、希少価値のある古美術や古道具のことである。フランス語ではアンティーク(Antique)と呼ばれる、語源はラテン語アンティクウス(Antiquus、古い)。・・ここから派生した用法として、古いだけで実際の役には立たない時代遅れのもの、がらくたを指して「骨董品」と呼ぶこともある。・・・・骨董品として重要なのはあくまで「古いこと」と「希少価値」であり、物品のジャンルは問わず、食器文具といった日用品、玩具、貴金属宝石を含む装飾品、衣類、家具など、多岐にわたる。・・・当たり前だが骨董品に定価は存在しない。ただし、取扱業者間で自然に形成された相場価格はある。それに年代や希少性、作者などに対して見いだされた価値、当該物品の保存状態を加味して価格が決定される。・・
というような長々とした解説を載せましたが、マアなんでも古ければ骨董ということでご紹介していきたいと思います。その第1回目として、ご紹介するのが古家具です。古ダンスが多いのですが、今後の処分会も企画したいと考えています。

もうすぐ梅雨ですが、こんな骨董品の使い方は如何?!

不動産の取引や家の解体を請け負いますと必ず家財処分がありますが、ごみとして処理するには余りにももったいない骨董品がたくさんあります。確かに保管に困ったり、使い道に苦慮されておられるのが現実なのでしょうが、当社ではこのようなものを大切に保管したり有効に利用させていただいております。
もうすぐ梅雨です。これから初夏に向かいガーデニングや外での雰囲気に合わせた骨董品の使い道をご紹介したいと思います。

こちらは長めの樽です。中に収まるような壺を入れて傘立てにしました。

こちらもそのまま傘立てにしました。

これは火鉢です。植えられているのは水稲(コシヒカリ)です。秋の刈り入れが楽しみです。

こちらも火鉢ですが、大きいので、蓮を植え込み、メダカを飼うことにしました。立派な池です。

こちらは、樽を植木鉢の台にしてみました。

こちらは植木鉢を樽の中に入れてみました。和洋折衷ですかね?!
以上簡単な生活骨董品の有効利用でした。これからも色々ご紹介をしていきたいと思います。皆様も情報を下さい。

ニュー蔵漆。地盤減震の簡単な構造について!

この度のニュー蔵漆「クラシック」の住宅基礎の「地盤減震」構造については、近隣のマスコミの方々も注目してくれています。
ビック社の佐藤さんとハイブリットシートを使用しての「地盤減震」構造がどのような減震効果を持つのかという簡単な装置実験をしています。今回そのときの様子を現地茅の台の工事にあてはめて動画にしてみました。簡単な減震構造が理解していただけると思います。

ニュー蔵漆完成!・外観編


1月末から始まった、この建物が完成した。これから、次のステップが始まります。
ヤマボウシが本当の森になった時、森を眺める住人の姿が思い浮かぶようだ!
この家に住む人は・・・・果たしてどんな人なのだろう?・・・・・

ついに根負けです!ツバメの巣が・・・・・

家を新築してから十数年がたちました。新築当時から、ツバメの襲来により家の中の襖をフンで汚されたこともありました。当家の女性陣(娘を除く)は、大の鳥嫌いです。そのため、これまであの手この手を使い、巣造りをご遠慮願っていたわけですが、とうとう当家の一番綺麗にしておきたい場所に巣をつくられてしまいました。当分、養生シートで汚れ対策です。こうなったら、毎日ツバメの夫婦の観察を続けたいと思っています。このツバメの夫婦とても仲が良いようです。一時、巣ができないように妨害していましたが、夫婦して何度も挑戦してくる姿に、私が根負けした次第です。うちの嫁さんは見ようともしていません。・・・・・

福知山の「市民勉強会」という講演会に行ってきました。


5月22日の土曜日、市民会館での「どうする福知山実行委員会」という福知山市も後援されている公開討論会に参加してまいりました。講師は,TVタックルなどでおなじみの大学教授で政治学者の「福岡正行」氏と福岡県大野城市の市民部新コミュニティ課長の「見城敏明」氏。参加者数は200名余の方々が聴講されました。
 政治学者の福岡氏は以前から自民党政治には辛口の発言で印象があり、政権交代が起こってからの彼の発言はどうなのかといったことに興味があったので、ぜひ参加したいと思い行ってまいりました。さらに興味があったのは、福知山市よりやや人口の多い福岡県の大野城市(94,287人)の職員がナント!384名という、福知山市の三分の一(病院職員を除いても二分の一)の数でできる行政がどんなものなのか?そこで働く新コミュニティ課長見城氏とはどんな方なのかということでした。
 まず、最初に講演された福岡氏の第一声は「民主党は自民党よりひどい!」という内容の発言。危機管理意識のないこの党は、本当に国の舵取りができるのかということでした。・・確か彼は、民主党の隠れた?応援団として発言をしていたはずなのに・・と思いながらも、ズバズバ!いう民主党政治批判、それに対決できない自民党批判と、今の国民の大半が感じている政治不信感を代弁してくれているようでした。彼曰く「今度の参議院選挙は民主は大敗、自民もダメ!これまでの政党はダメ!伸びるのはある第三の政党だけでしょう?」といっておられました。

 
さて、もう一つの興味があった大野城市の見城課長の講演ですが、94000人余りの人口に384名の市職員、市議会議員も20名(福知山市は32名今度減っても26名)に300億円の予算だそうです。行政サービスが悪いのでは、と思いきや。窓口での待ち時間、最長で5分まで。ワンストップ対応で、窓口をタライ回ししない、職員が出向いての窓口対応とのこと。市のコールーセンターは朝の8時30分から夜の9時30分まで対応していますとのこと。住民の声を優先させた共働のまちづくりや有償ボランティア(基本的に無償にはしないとのこと)による合理的な行政対応など、福知山市の職員の方が聴講されたらと思う内容が一杯でした。

 講演の後は、お二方による対談、さらに質疑応答による意見発表と、ちょっと質疑・討論の時間が短かったような気がしましたが、あっという間の2時間30分でした。
 残念なのは、聴講者の方々の年齢層がちょっと高いような気がしました。私自身が57歳とけしって若くないのですが、会場では若い層に思えました。若い人たちの政治不信・行政不信、これからの日本が心配です。

こんな建売住宅!知ってますか?高級古材=古財ばかりの家

この度、完成する茅ノ台の家「ニュー蔵漆」は、岸下建設(株)が、過去に経験したことのない設計や材料使用を行っています。これまでも、地震に対する「地盤減震システム」の基礎工事等についてご紹介してきましたが、今回は、建物の中味についてのご紹介をしていきたいと思います。当社が古材=古財を使用しての新築住宅「蔵漆・クラシック」を立ち上げて三年が経過したわけですが、更に古材=古財をふんだんに活用してみました。その材料使用のご紹介をこの動画でご覧頂きます。

太陽光発電について…最終回

 ところで皆さんは、太陽光発電の取り付けられている家庭で作られた電気エネルギーは、そのままその家庭の電気に使用されているとお考えでしょうか?
残念ながらそうではないように思えます。太陽光発電装置の屋根からつくられた直流の電気は、パワーコンディショナーという装置を通って交流電流に変えられます。そこから、電力会社の交流電流と合流して一般電力として供給されていく仕組みになっています。ですから、発電者の家庭の電気設備に直接!供給されているようには思えません。
例外として、電力会社の供給を断ち切り、独自で直接自らの家庭用に供給設備を作ったり、家庭内に蓄電設備を設置して、独自の供給を行っている場合は別ですが、通常の電力会社の供給を受けながら太陽光発電をしている場合は、自らの屋根の発電エネルギーは直接そのまま使われていると理解すべきではないと思われます。
つまり、私の家で使われている電気は、電力会社から供給されている電気のみを使用しているのであり、屋根で発電された電気は、電力会社に供給しているだけと考えるべきなのです。昼間太陽光発電した分の電力量と家庭内で使用した電力量を置き換えて(これを自宅で使用の自家発電量としています)、相殺して余った数字の電力量が売電として、電力会社に購入していただく数字となるわけです。ですから、売れる電力量の代金だけが最近倍になったということなのですが、昼間使用する電力が多い家庭はあまりプラスになりません。
私も自らの屋根で発電された電力は、自分の家庭で使えるものという考えでいましたが、やむなくあきらめました。そのためには、それなりの機能が必要となり、発電されない時のための蓄電機能一つ考えても高額で、何年かに一度は変えなくてはいけない等の弊害があり、今の方法を選択してしまいました。
ですから、現在の家庭用太陽光発電を直接自宅の電気設備に使用しているお宅というのは、本当に少ないのでないかと思っています。
当然、通常の停電が起これば、電気は使えません。ただ唯一、パワーコンディショナーに自立運転機能が付いている設備で、その切り替え設備から配線されたコンセントに限り、しかも太陽光のある場合に限り、停電時等でも電力機器の使用が可能なのですが。
ま、極端にいえば、停電してしまえばほとんど使えないと考えたほうがいいでしょう。
このような事実を知っている人も少ないような気がしています。
太陽光発電には、先ほど述べました「パワーコンディショナー」が結構大きな役割を持ちます。こちらは、簡単に言うと「太陽光発電の直流電流を交流電流にする」役目をする装置ですが、この機械が機能しないと電気が供給されません。(つまり売電できません)
この「パワーコンディショナー」には、9割近くのものに自立運転機能が装備されていると思いますが、中には装備があっても業者自身が知らないで何ら対応できるようになっていない。ともお聞きします。
現在訪問販売等で太陽光発電を設置する人もいるようですが、このような知識を本当に業者が説明できているのか心配してあげます。
特定非営利活動法人 太陽光発電所ネットワークというところが、「太陽光発電の賢い使い方―停電・災害時の自立運転コンセントの活用―」という冊子やホームページをだしています。http://www.greenenergy.jp/ です。参考にしてみてください。
ところで、こんな文章を書いているからというわけではないのですが、先日突然我が家の太陽光発電がストップいたしました。以前は、落雷等があるとよくパワーコンディショナーが止まって、復旧に手間がかかったのですが、5~6年前にシャープさんが、無償でパワーコンディショナーを替えてくれましたので、このところ故障がなかったのですが・・・
先日、突然パワーコンディショナーの中のスイッチがOFFになっていました。復旧していただいたのですが、今回またもや、パワーコンディショナーを新しくしてくださるとのこと。これはわたくしの勝手な推測なのですが、シャープさんにしてみれば、前回の我が家のコンディショナーの装置もそうなのですが、一つのモニターとして、どのような故障が発生するのか確認したいのではないでしょうかね?11年以上使っていると、結構いろんなことが発生しており、データーが必要になってくるのではないかと思っています。
しかし、このシャープさんのように適切な対応をしてくれるメーカーばかりならいいのですが、現在メーカーが20社近くあるようなので、今後のトラブルが心配ですね。
今後、予測されるトラブルとして
① 屋根の雨漏りのトラブル。
② 発電量が少なく、話が違う。
③ パワーコンディショナーのトラブルや不適切な業者の対応。
④ 停電時の対応のトラブル。
等が想像されます。基本的には単純な構造の装置なので、それほど故障はないと思いますが、長い年月をかけないと費用回収が不可能な装置ですので、信用のおける業者や、近所にメンテナンスのできるメーカーであることが重要なポイントになると思われます。
どうぞ、皆様も以上のことをお考えの上、太陽光発電の装置をお選びいただきたいと思います。
太陽光発電の普及についての私なりの危惧する点を書いてみました。