動画シリーズ・・木造の家ができるまで・・その1

この春からの大きな木造住宅の建築現場の移り変る情景を動画にまとめてみました。
今回は、建前に至る水盛り遣り方から上棟に至る過程を動画・その1としてまとめてみました。

引き続きその2を編集いたします。ご期待ください。

古材と新材の使い方!

以前にもお伝えしましたが、8か月ぶりにお寺の庫裏が完成いたしました。

お住まいになられる御主人の当初からの思いである「元の庫裡の面影を、新築の家に残す」という思いをかなえるために、玄関や和室の一部に解体した庫裏の部材を再生使用しました。


 ヒノキ材などの古材は、100年~200年の歳月の経たものが最も強度的に強いため、構造的には問題はないと思われましたが、キクイムシ等の害も見受けられましたので、防虫対策も考慮しながら、新材と比べて見劣りしない使用方法を考えました。
 その一例として、液体ガラスの使用があります。先日もお伝えしましたように、人体にも無害で、シロアリ等からの防虫効果もあるということで、墨やベンガラなどの染料を混ぜた液体ガラスを塗り込んで昔からの輝きを復元させてみました。



玄関上がり框の床板も古材で復元してみました。

玄関先の虹梁です。カキ渋の入った液体ガラスで仕上げました。

新材の無垢板も使っていますよ!

こちらはお子さんのプライベートルームといったところでしょうか?

建築営業企画部の2名の若き女性スタッフ!

 中村さん。藤井さん。。。彼女たちが入社して、はや7カ月が過ぎようとしております。   今、彼女たちは当社の貴重な戦力として、今期建築売り上げに重要な働きをしてくれております。
アメリカの美術大学・大学院の建築学科を卒業された中村さんと国立大学の工学部の土木工学科を卒業された藤井さんです。
 彼女たちは、昨年の8月から当社の建築営業企画部のスタッフとして、設計や営業に元気で活躍してくれています。
美大出身の中村さんは、英語がペラペラ、入社当初は長きのアメリカ生活で、日本語よりイングリッシュの方が話しやすかったようです。
入社当初から段ボール紙模型やパースによるプレゼンテーションがお客様からの工事受注におおきく役立っています。
藤井さんは理工系とあって、構造計算や設計が大好きのようです。実家も代々電気技術者の家系らしく、文化系の私とはちょっと頭脳が違うのかもしれませんね。でも、彼女はお話も上手なので、営業的なセンスで大活躍してくれています。
 彼女たちの入社に際し、国からジョブカード制度という若者の雇用促進の援助制度がありました。この、制度の助けも借りて、彼女たちは3ヶ月間、多くの教育訓練を受ける機会に恵まれ、遠くは東京まで木造軸組み工法の構造を勉強したり、エクスプランナーの資格をとったりするなど、充実の教育訓練を受けさせることができました。
 今年の3月末から4月にかけて、当社は例年になく、民間での工事の受注をいただけるようになりました。山本部長の努力もさることながら、この二人の増強が、当社の営業活動に大きく貢献していることは間違いありません。そうそう、同じ時期に入社した設計担当の山尾君も忘れてはいけません。新婚ながら、もうすぐ1児のパパとなります。そして影の立役者の白井設計士の貢献もあってのことなのですが。
今当社は彼女たちの手を借りて輝きを増しています。
この7カ月の教育訓練の写真です。
当初は、少し緊張気味の二人でした。

まずは古民家再生の現場の実測から・・


早くも模型作りでお客様の心をゲット!


木材の勉強もしました。


そして、木造の建方の実習訓練

木だけの勉強ではありません。鉄製品の勉強も!


今回は残念ながら後ろ姿の写真ばかりでしたが、二人とも若々しいシャキッとした大和撫子です。

ラッキーにも晴れ間が続いている再生工事現場です。

先月の29日の建前の神事から、はや8日目を迎えました。大勢の大工さんたちが一日も休みなく建て方を続けて下さっています。
 このままいけば、幸運にもこれだけの大きなお屋敷がほとんど雨に降られることなく、屋根仕舞いまで完了することができるようです。なんとラッキーなのでしょう!
 運の悪い時は、一日で屋根仕舞いまで完了するお宅でも、雨に悩まされて中々屋根を葺くことができない場合もあります。
 こんな大きなお屋敷の場合、多少の雨を覚悟しなければならないことが多いのですが。・・
今回は仕事をしておられる大工さんたちも皆さま機嫌よく仕事を仕上げてくれています。



越屋根や屋根のむくり(起り)も以前の形を再現しています。



越屋根にも破風が付けられました。


ちょっと古材が目立たなくなってしまいました。