いま最もエコな取り組み?!・・民家再生!・・

戦前からある大きなお宅を、お盆明けから改造させていただいています。たぶん茅葺き屋根の時代から何度かおおきな改造をなされてきたと思われる大きなお宅です。
 今回も大工事です。全ての床を取り払い、床下の土も取り出し、シロアリの駆除を行う予定です。痛んでいた柱や大引きや根太は全て替えたり補修したりします。
 大掛かりな工事なので、確かにお金がかかりますが、このお宅はこうやって幾度かの再生を経験されてきたようです。都会ではスクラップ&ビルドの時代でも、田舎ではリフォームしながら昔からの家を守ってきたのです。本来の木の家は、長生きするもの・・田舎では100年・200年住宅など当たり前のことなのです。
 ある時から、法律が変わり、決まった規格の住宅以外は「不適格建築物」とされてしまいました。そして規格外に存在する価値ある建物は、「文化財」という聞こえのいい言葉で片付けられ、本来の日本建築を残そうとする姿勢を、我が国は忘れてしまったかのようです。
 私たちの役目は、「その日本建築の良さを保存し、悪い部分は改良し、長生きのお手伝い」をしようというわけです。
今の時代に100年前の同じ材料を調達して、同じような家を建てたら、おそらく数倍の価格になるでしょう。材も技術も時間もこの50年で、庶民の世界からは消えてしまったからです。
 今もう一度、日本の「家の在り方」を見直すべき時代がきているような気がしています。

下屋もなおします。

室内はなるべく手壊しで行います。
和室の下もすべて取り払います。

床下の通風状態が悪く、シロアリの存在が確認されました。土壌への防蟻処理と基礎・木材部分にも処理を行います。

この天井の板は取り払って吹き抜けにしますが、この黒光りした梁は残すことを考えています。どのようになるかおたのしみに!

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