やはり日本の木はすごい!

8月14日(土)の朝日新聞に「最古の建材今も現役・・禅室に飛鳥時代のヒノキ」と題し、奈良市の元興寺の禅室に、飛鳥時代初期の586年頃に伐採されたヒノキが使われていることがわかったという内容の記事でした。
 1420年余り前の木材が、いまだに現役で使用されているという、生き続ける部材=ヒノキに驚きを感じるとともに、1400年余りも歴史をみつめてきた、この長老古材=古財にロマンすら感じる次第です。
 これまでも、世界最古の木造建築物といわれる法隆寺を例にとり、1300年の木材の歴史を語ってきましたが、さらにこれより100年も古い木材が現存し、現役で使用されているという事実に、日本の木造建築の今後の在り方を再度見つめなおすよい機会なればいいと思います。
 ブログでもご紹介していますが、今回当社ではお寺の庫裏の再建築を行います。先日、動画でも人力解体の様子をご紹介しましたが、ここで取り外した構造材を再建築にも使用いたします。この木材は、お寺の庫裏の歴史から、約220年位前の古材=古財と推定されます。新聞記事にあった元興寺の禅室の材にはかないませんが、これからまた100年200年の歴史を作ることは確かです。特に、写真にも撮りましたが構造部の何本かは、今度の上棟の折にご覧いただけるものと思います。

220年余りの歴史を持つ骨組です。とても美しいと思いませんか!?

上棟にはこの2本の材がお目にかかれます。

より多く古材=古財を再生・再利用することを考えています。

煤竹も残しています。丁寧に使わしていただきます。きれいにする技術もあるんですよ。

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