大きなお屋敷の建前(上棟式)!

一年がかりで古木の移設や敷地の造成などを行ってきた大きなお屋敷の建前が始まりました。
 昨今は、新築の家であれば棟があがる上棟まで一日で済んでしまうのですが、今回のお宅は、規模も大きく上棟までの日程に4~5日程度考えられましたので、初日に建前の儀式(上棟式)の神事をおこないました。
 この儀式、通常は大工の棟梁の方にお世話になるのですが、今回は大規模な工事でもあり、2社の共同企業体での施工でもありましたので、安全祈願も含めて、地元の宮司さんにお世話になりました。
 久しぶりのまばゆいばかりの光のもと、多くの大工さんたちが見守る中での早朝の神聖な儀式に酔いしれる間もなく、早速クレーンの音や掛け矢の音が響き渡っておりました。
●大工さんも参列しての地元の宮司さんにお世話になった神聖な建前の儀式

●早速、木組みに取りかかります。大勢の経験ある大工さんたちばかりです。

●古材のケヤキに根継ぎをしてきれいに仕上げてあります。




●材が太くて据えるのも大変時間がかかります。

●なにしろこの太さなものですから。。

●掛け声と掛け矢の気持ち良い音が谷間に響き渡っています。


●太い化粧材ばかりの建てこみは組み立ててからクレーンで据え付けるため多くの人数が要ります。


解体した旧宅のケヤキの大黒柱や通し柱が新材の中にひときわ高くそびえています。

●一番高い所におさまる旧宅からの棟木材です。なんとも逞しく凛々しいですね?!

8ヶ月後!見事に甦ったお寺の庫裡!

昨年7月に解体したお寺の庫裏が、約8カ月の歳月をかけて復活いたしました。まだ内部の仕上げが残っておりますが、ようやく足場も取れました。
明日はいよいよ、再生使用した古材=古財の保存を考えた液体ガラスによる塗装仕上げを行います。
実施指導される方は、現在社寺の古材の塗装作業を連日されている方です。今日も神社での作業ののち明朝福知山へおいでになります。

昨年7月に取り壊しが始まりました

明日液体ガラスの塗布を行う虹梁や室内の柱や梁

雪降りのあとの煤竹洗い!初めての経験に!


改修が進む綾部の2軒のお宅に使われる煤竹の洗浄作業を行いました。4年前、勅使の古民家に使用した煤竹は、茅葺民家2軒分の量でしたが、煤竹を洗うだけで1週間以上かかりました。その時作業に従事してくれたのが、当社のOBの岡野千鳥さん。今回も岡野さんにご指導をお願いして、煤竹の洗浄作業を行いました。まずは、先日現場監督の武田さんが、真黒になって取り外してくれた綾部のお宅の煤竹から。
今回は、全員初めて経験する人ばかり。営業企画の山本部長と建築部の戸田さん、そして指導者の千鳥さんの3人で午前中から、当社倉庫前の大内川で作業開始です。ところが、日中どんどん気温が上がり、前日の雪が解け始め、にわかに川は増水を始めました。
事前に用意したクレンザー付きの金タワシはすぐに無くなり、急きょクレンザーとタワシを買いに走りました。
 増水する水の中で、水浸しになりながらも一日かけて相当量の煤竹を洗い上げることができました。
 夕方からは、営業企画の山尾君、中村さんも加わって、和やかな煤竹洗いの一日となりました。

前回は、中学生の実習も兼ねて、今回と同じ大内川の橋の下で洗っています。この時は水が少ないですね。今土木部の吉井千智君も一緒に洗っていますね。

当時洗いあげた煤竹を!

このように天井に並べて仕上げました。これが勅使の古民家です。

今回綾部のお宅の現場監督の武田さん。真っ黒になり、

この天井から・・・・

この煤竹を取り外してくれました。

今回初めて煤竹洗いに挑戦する山本部長と戸田君です。

早朝までの雪降りも止み、にわかに春の気配の中、

夕方からは、二人の営業企画部社員も加わり



見事な煤竹をたくさん洗浄できました。

さっそく現場監督の武田さんは、綾部の現場に運び入れておりました。1~2週間後には、きれいに整えられた煤竹作品がご覧できると思います。お楽しみに!

早くも建築の現場に影響が・・・

今回の東北の大地震の影響がこの関西にも表れ始めました。予測していたこととはいえ、
建材や設備材の出荷が停滞し始めているようです。
昨日の現場打ち合わせで、「設備メーカーより製品納入ができない」との報告があったというのです。「やはりか!」と改めて新聞を確認してみると、建築関係では,YKKAP(宮城)とクリナップ(福島県)といった企業が被災しておりました。また、配送関係も相当影響を受けており、道路関係の通行止めなどにより、出荷等に相当な遅れがでてきていると思われます。
そして追い打ちをかけるように、計画停電が実施され、生産活動にも停滞が予測され、今後資材の供給に支障が起こることは確実のようです。さらに悪意に判断すれば、資材の高騰等につながり、結局多くの消費者が被害を受けることになりそうです。
 また、土木の現場からは、機械や資材の盗難に対する注意がでているようです。すでに発電機の盗難も発生しているようです。当社の24時間発電機による水中ポンプによる水替えの現場では、何度も盗難の被害にあっている経験から、発電機を盗難から守るための工夫に苦労している模様です。今後は、また重機や鉄関係の資材の需要も見込まれるため、盗難対策も一苦労です。
 被災の3日目ごろから、携帯メールによる「節電をして、東日本への電力支援を」呼びかけるメッセージメールが届いていましたが、どうもチェーンメールというもののようですね。
一見正しいメッセージのように思われたのですが、よく考えると「西日本の60hzと東日本の50hz」という周波数の部分は解決したのか?と疑問に思っていたのですが・・やはり西日本からの電力供給は無理のようですね。
 ちなみにまったく不可能なのではなく、現在の日本において周波数変換が出来る変電所は3変電所あり、サイクル間で融通できる最大電力は100万kWだそうです。東京電力が足りないと言っているのは、その10倍の1000万kwなので、やむなく計画停電になった
ようですね。 
 今報道されています原発の事故の報道もそうなのですが、こう様々な情報が次々に入ってきますと、その中で正しい情報はどれなのかということを自分自身で判断していかなくてはなりませんね。
 今後は、資材も値上がりするでしょうし、消費税アップもやむなしという声が上がるでしょう。顧客重視を掲げる当社としましても、ここからが正念場という気がしております。

東日本の大地震!大変なことになりました。

3月11日。管内閣もこれまでか?と思えるほど政治献金問題や23年度予算関連法案でもめていた国政の状況が、地震という天変地異で一変してしまいました。国土の半分が大打撃を受け、1000年に一度ともいわれる大地震により、国のあらゆる状況が一瞬にして変化した対応をせまられています。
 数年前に、スマトラ沖地震の津波のニュースを他人事のようにリアルタイムで見ていた私自身が、まさか日本国内の光景として再び見ようとは想像だにしませんでした。
 津波の映像については、昔千葉の小学校の講堂に集められてフィルム上映された映像。たぶん1965年のチリ地震による三陸沖の大津波被害の映像が、幼心に強烈な印象で残っています。そんな光景を目の当たりにした被災地の方々は大変なご苦労だと、心が痛みます。
 今回の大地震、関東出身の私としては、縁者友人も多く、すぐに連絡をとりましたが、予想どおり連絡はできず、連絡が取れたのは翌朝になってからでした。
最近では阪神大震災や台風23号災害など、それなりの体験をしている私たちですが、改めて非常時の出来事についての対応を教えられた気がいたします。
 日本のことです。今後、急ピッチで震災の復旧が進むと思われますが、完全復旧まではまだ相当の月日がかかると思われます。それまでに、当社も何らかのお手伝いができればと考えております。
 ちなみに、私の関東の弟からメールが届いていました。その中で、災害時に改めて考えておかなければならないことがメールされていました。御紹介いたします。
・・「私は関東で阪神の経験もなかったので、今回の揺れは初めての経験であり、さす
がにヤバイカナと思いましたが、都内は交通機関の影響を除けば、まだなんとか
なりました。
おかげさまで、私も●●ちゃんも無事でした。
埼玉のお母さん、お姉さん家族等、みな無事でした。
私も●●ちゃんもそれぞれ会社に泊まりました。
●●ちゃんに連絡がなかなかとれませんでしたが、勤め先は●●●●なので、的
確な指示があるだろうと、あまり心配はしておりませんでした。
自宅は4階なので、さほどの転倒などもありませんでした。
●●●●は10階なのでかなり揺れ、プラズマテレビ(結構重いですが)は倒れ壊
れたり、一部モノが倒れたりしました。会社の人(埼玉)は13階で、かなり転倒
はあったそうです。
どうやら高層なほど、揺れが激しく被害があったようです。
今回分かったこと
この間ニュージーランドで地震があり、先週も宮城で地震があったにもかかわら
ず、緊急対応の確認をしていませんでした(自分たちは関係ないとの油断があり
ました)。そこへ今回の地震であり、予兆というか警告としてとらえていなかっ
た自分たちの甘さがありました。
・緊急時の対応を決めておく。(時間帯に応じた連絡や確認の方法)。今回は昼
間で、私も●●ちゃんも会社にいたので、ラッキーでした。
・携帯電話、携帯メールは通じない。(あまりに殺到する)
・携帯メール(パソコンから携帯へのメールも)、留守電なども、通じたとして
も、何時間もあとで、まとまって届く。
・携帯、自宅電話は、地震の翌日でもつながらない。(基地局の制限なのか分か
らないが)今日でさえ、近くにスーパーから自宅へ電話しても、携帯へもつなが
らいなど、非常に不便。
・「171の使い方」「携帯会社の災害用伝言板」などのマニュアルを確認して、
用意しておく。
・携帯があまりにも主流になりすぎて、社員の自宅電話番号などは、会社以外で
はわからず、土日に自宅から社員家族の方への連絡確認で困った(年賀状を引っ
張り出した)
・東京は電車が止まるとまず動けない。家に帰れない。逆に動かないのが安全、
安心な面もある。
・ガソリンスタンドも一部閉鎖もあり、今後の野菜や工場の操業の影響を考えて
か、スーパーの買い物客で、今日などは一気にモノがなくなるなど、オイルショッ
ク時のパニックにも似た雰囲気があるのが、気になります。今後風評が広がらな
ければと思います。
…ということで、とにかく無事ですのでご安心ください。」・・

ちょっと贅沢なmy birthday!

何年かぶりの贅沢をさせていただきました。58歳の誕生日に活き伊勢海老と神戸牛ということで贅沢なひと時を過ごしました。
人の食べる姿は、あまり面白いものではございませんので、ご覧頂いても不愉快になるやもしれません。その時はお許しください。

古材=古財のお嫁入り!

本日のおめでたい話。

当社の建築設計担当の山尾君が、以前勤めておられた設計事務所のご友人から古材を探してられるという相談がありました。「当社で保管しているもので、気に入った古材があったら使ってもらっていいよ!」と言っておりましたところ、大阪の方から下見に来られて目的とするものとは違ったようですが、店舗で使用されるには手ごろな古材を見つけられたようです。
 本日、この古材を使用される店舗の後継者の方が、お子様同伴で宝塚からわざわざ当社までお出でになりました。宝塚の「菅屋」という屋号の大きな和菓子屋さんのようです。
新たな嫁入り先が決まったのは、150年間生きてきたケヤキの柱材です。このケヤキの柱材の姉妹は、現在当社の茅ノ台に建ててあるモデルハウス「ニュー蔵漆」の和室の大黒柱として使用されております。
 その姉妹木材が、本日晴れの嫁ぎ先が決まったということです。この古材=古財、またさらに100年200年と老舗の和菓子屋さんで生き抜いていただきたいと思います。
まずは、めでたし!めでたし
150年酒蔵の倉庫で生き抜いてきたケヤキの柱の姉妹です。

めでたくお嫁入り!


宝塚では大きな和菓子屋「菅屋」さんの方々・・記念撮影です。