2010年2月15日
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総合
保存解体の現場に学ぶ・・
150年もの間には、様々な出来事があったと思います。今回のこのお宅の解体からは多くのことを学ぶことができます。
まず、梁や桁という構造材等の木材に、以前使用されていたような跡がある木材も見うけられます。今で言うリサイクルです。以前、加悦町の尾藤家という文化財の建物を見学に行ったときも、蔵の梁や桁に20300年使用した材をリサイクルしているという説明を伺いましたが、正に昔の方が一般的に有効な木材を上手に使っていたようです。150年間の蓄積です。
また、150年の間には何度かリフォームもしておられるようです。解体途中の壁からは、昭和3年の年号の新聞が貼られていました。
屋根も瓦、土、杉皮と順番に丁寧にはぎ取っていきます。
200年住宅などというのは、そもそも今になって考えるものではなく、既に何百年も前の先人が考えていたことなのですよね。・・・
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