「民家」投稿その2

●北船井型民家・・京都市の西に近接する地帯

 この北船井型の分布する地域は、京都市の西(旧船井郡)現在の南丹市の南部という比較的狭い地域に分布しており、北山型と同系と考えられています。

 この型は、「平入り」(平側からの出入り)で整形四間取りになっており、北山型が整形されてできた型といわれています。小屋組も北山型と同じく「オダチ・トリイ型」です。

 現存する渡邊家住宅を訪れると、「石田家」のような「上げニワ」はなく、広くなった土間(ニワ)がみられ、シモンデ(入口に近い室・部屋)とマヤ(厩)が隣接しており、これらからも北山型の系統に属していることが推察されます。

 この地域も、林業地帯ではあったのですが、他の地域よりも早く農耕へ変化したことが、この農業用の広い土間からも伺うことができます。

代表的な住宅・・渡邊家住宅(船井郡京丹波町)

これらは全て渡邊家住宅の内部です。ご主人は冬季以外はほとんどここで生活されているとのことです。お訪ねしたときも気軽に家の中を案内してくれました。一度見学に行ってみてください。

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