2011年新春経済講演会..ちょっと堅い切り口ですが・・

一昨日、1月13日、京都銀行主催による新春経済講演会が京都市勧業館(みやこめっせ)において3400名もの聴講者を集めて盛大に開催されました。

講演の第一部は、経済学者の東大大学院教授の伊藤元重氏、第二部ではシャープ㈱代表取締会長の町田勝彦氏という豪華な方々による経済講演会となりました。
私も聴講者の一人として、3時間余りに渡る御二方の講演を居眠りすることもなく、熱心に聴講させていただきました。
 伊藤教授の講演では、結論からいえば「今年の日本経済は1.5%前後の成長と予測され、大きな期待はできない」とのことでした。
ただ、その講演の過程の中で、私たち経営者が考えなければならないいくつかのポイントをお教えいただいたような気がします。
現在の日本の状況は、①GDP(国内総生産)の1.8倍という900兆円もの借金という財政の破滅に近い状況。
②グローバル化が世界的に進む中での日本企業の立ち遅れ状況。
③土木・建設や不動産といった既存の産業の再編の状況。
にあると指摘され、これまでの延長線上には、日本の企業の生き残りの形態はないとのこと。
その中で、真面目に考える企業、オンリーワンを目指す企業、ビジネスモデルを作れる企業が必ず生き残るであろう。その、モデルとして衣料業界のユニクロ、中国で店舗拡大をしている熊本ラーメンの「味千」や中国や台湾などの企業を通して利益を上げている新潟のおかきメーカの岩塚製菓(株)などの例を紹介していました。
 今後は、高齢化が進む中、葬儀屋、介護施設はますます増えるが、そこにもビジネスチャンスがあり、農業の分野にもある。インターネット等のIT化が進み、問屋制度が崩壊してゆく状況の中にも、また、CO2削減をはじめとする環境問題などの中にも、その芽はある。
 いわゆる自前のビジネスモデルを作ることが肝要とのことだと思いました。わが社も頑張らねば!・・
第二部のシャープの町田会長の講演もまた、ものづくり経営者の視点で日本のモノづくり企業に必要な戦略として、「高度な需要に応えるオンリーワン技術」そして今後のマスコミ等で頻繁に登場するであろうキーワード「オープンイノベーション」や「和」の力の活用を強調されておられました。
 イノベーションとは、新しい切り口やとらえ方・活用法のことらしいです。従来の自前主義の閉鎖的方法でなく、必要となる研究開発能力や技術的知見、人的資源・資金をオープンな外部市場から調達し、効率的なイノベーションを目指すことを、どうもオープンイノベーションというようです。よくわかりませんが、何かを感じ取ってまいりました。
早速シャープさんは、この春京都で、地元企業とのこのオープンイノベーションの取り組みを開始されるそうです。

シャープさんて電機メーカーの売り上げでは、キャノンより下なのですね。もっと上だと思いましたが・・・

シャープペンシルも、このシャープの創業者が発明したそうです。だからシャープなのか!なるほど!?皆さん知ってたのかな?

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