宅建主任者の試験

 10月17日の日曜日、京田辺市の同志社大学まで「平成22年度宅建取引主任者資格試験」の監督員として行ってきました。
 各都道府県知事の委任をうけて、全国での試験を実施する指定試験機関・国交省所管の財団法人不動産適正取引推進機構(RETIO)が、この試験を実施するわけですが、京都府においては、当社も加盟しております京都府宅地建物取引業協会が、例年試験実施の協力団体として全ての試験実施のお世話をしております。   
京都府宅建業協会の大きな年行事の一環として、毎年多くの役員がこの試験の実施に監督員として出向いており、私も、支部役員や本部理事をしている関係から、何度かこの試験のお手伝いをさせていただいております。
 今年は、京田辺市の同志社大学校舎ということで、朝の7時に福知山を出発、3時間かけて試験会場に到着。午後1時よりの試験会場の整備や監督員の打ち合わせを行い、試験に臨み(?)ました。
 私の担当の部屋は60人の定員の部屋で、主任監督員の私と同じ支部所属のNさんの二人で試験監督を行うのです。
会場には、すでに準備の11時頃からきている受験者の方もおられます。試験時の打ち合わせでは、2時間の間、会場内でのトイレを始め、携帯電話、時計、筆記用具に至るまでの厳しいチェック体制の説明を確認し、いよいよ試験監督員としての本番です。
 試験開始30分前より、説明開始です。受験者も緊張しているようですが、注意書きを読み上げる私も緊張です。
全会場とも電子時計で合わせているため、どの会場とも午後1時きっかりの試験開始です。
 30分経過すると、会場内の全受験者のチェックです。一所懸命に試験に臨む受験者一人一人の顔を、写真と照合していきます。本人の写真との照合は思うほど難しくありません。
照合をしていると、体調の悪い方が、トイレを希望されました。予測したマニュワルに従い、廊下の連絡員を呼び、本部監督員に立ち会っていただき、受験者をトイレに行かせました。
 試験監督後に,Nさんと話したら、彼は受験者の照合作業に集中していて、まったく気がつかなかったと言っていましたが、それくらい緊張する監督業務なのです。
 今年の京都府の受験申込者は4900名あまり、受験者はその80%を切った3900名あまりでした。
私たちが担当した部屋は、欠席者がわずか5名。みなさん、真剣に挑戦しておられました。
一人一人回答の仕方も個性があり、問題の一番後ろ側から解答する人、得意な分野から解答しておられると思われる人、問題だけ先に取り組み、マークシートに記入するのは、試験終了時間の10分前位に記入しておられる人など、試験問題への解答の仕方も様々です。
 いつも宅建の試験の合格者は15%前後だそうなので、私たちが担当した部屋の方たちもその割合から行くと10人未満の方しか合格者は出ないと考えますと、「やはり厳しいなあ」と人ごとながら思えてなりません。
 2時間という時間があっと過ぎ、解答のマークシートを回収し、数を確認してから受験者のへ、退出の許可を告げて試験は終わりです。
 会場の掲示物を片づけて、混雑する本部での解答用紙の確認とチェックを受けて、全てのチェックが完了して、はじめて解放です。
 20数年前に、この宅建資格を京都市内で初めて受験した時が懐かしく思えました。今では、どこで受験したのかも覚えていませんが、私が最初に取得した資格です。それ以降、様々な資格に挑戦しましたが、私は試験を受ける立場のほうが楽に思えますし、試験の開始時期にマラソンの挑戦とおなじような、何かベータエンドルフェンのような快感物質がでるような気がしています。
 今度はまた、受験者として何かに挑戦してみたいと思っています。
ちょうど福知山についたのが午後7時。久しぶりに緊張した一日でした。

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