エコポイントも付く最近のエアコン!本当に電気代がお得になるのかな?・・

私が入会している森林文化協会の「グリーン・パワー」という機関誌の中にこんな記事が載っていました。
「エアコン、1日18時間使用の過大想定 ホントの電気代はずっと安い」と題して、―実際の家庭で使用するエアコンの電気代は新しいエアコンに変えてもそれほど変わらない―という内容の記事です。
最近、新エネルギー・産業技術総合研究所(NEDO)と産業技術総合研究所が実施したエアコンの使用実態の調査によれば、冷房では、北海道が1.6か月、沖縄が4.2か月など全国平均で2.5か月使われており、週のうち4~5日使用。1日平均で平日4.5時間、休日5.6時間。というのが平均的な使用実態とのことでした。
日本平均と同じような関東地域を例にとると「冷房に年間325時間、暖房に190時間、計515時間使用」が平均の数字とのこと。「1日5時間。主に夕方から夜に使用」というのが主な使用パターンのようです。
ところが、これまで日本工業規格(JIS)で決まっている想定時間では、基準都市の東京の例で「冷房は6月2日から9月21日までの112日間。暖房は10月28日から4月14日までの169日間。この間毎日6~24時まで18時間、外気温度が24度以上で冷房運転、16度以下で暖房運転」を想定しているのだとか。つまり冷房は年間1430時間(1日12.8時間)、暖房は2889時間(1日17.1時間)も使うことを想定しているというのです。JISの想定は、計4319時間という、実に今回調査結果の8倍以上もの使用時間なのです。
今のエアコンは機種ごとに標準電気代が表示されており、JISの時間を前提に計算されているとのことでした。
「省エネが進んでおり、電気代は10年前の半分」といわれますが、実際の使用時間が8分の1の実態ということになれば、実際の電気代についてそれほど深刻な問題とならないような気がします。
実際海外のエアコンは、日本ほど「高性能で高価な」ものは作っていないそうです。事実韓国や中国企業の安い製品が、日本のディスカウントショップ等で出回っています。
今回の調査から、「日本に高性能エアコンはいらないのでは」という意見もあるそうです。短時間の使用なのだから、少々効率は落ちてもいいから、小さく、温室効果の大きい冷媒フロンの量が少なく、値段も安い機種にすべだとか。
今の日本のエアコン実態からすれば、・・省エネ効果とか・電気代が安くなる・・とかは、少し過剰過ぎるようですね。エアコンは小さめで十分。狭いマンションには、一つあって、それで全体を冷やすのが効率的。ある研究者いわく「エアコンでは・・大は小を兼ねる・・という言葉は不要。小さいほうがいい」とのことです。
蒸し暑い梅雨が続いています。安いエアコンを上手に使って、この不快な季節を乗り切りたいものです。

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