京都府北部の様々な民家を訪れてみてはいかがですか?

先日ご紹介した「民家」の原稿を出筆するために、改めて様々な民家を訪れました。

丹後半島の伊根の舟屋や丹後地方の重要文化財である旧「尾藤家」や旧「三上家」・旧「上野家」・旧「平野家」などの豪商の民家の数々。また、洪水と戦った歴史を持つ町家(現在福知山の治水記念館)など。そして、今回掲載した様々の型をもつ各地の民家です。

どの民家にも印象ある風景やご案内の方々の姿がありました。その中でも特に脳裏に焼き付いているのは、旧岡花家の建物で現在大本教の敷地内に保存されている「摂丹型民家」である木の花庵の内部でした。毎日、囲炉裏に火が焚かれており、燻された香りと黒光りした梁や柱・床が、外の陽に萌ゆる若葉の緑と対比して、とても美しい光景でした。

また、「北船井型民家」に冬場以外は暮らしておられるという渡邊邸のご主人とお話しする機会がありました。茅葺きの山茅を集めるためのご苦労話です。葺き替えのための山茅の刈り取り時期は、11月から12月にかけてで、刈り取りに御夫婦で203週間かかるとのこと。3040cmの束を1200束は必要とのこと。大変なご苦労とお聞きしました。山茅の集積風景

伊根の舟屋群

宮津市の旧「三上家」

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